秋のお話 2
秋のお話 2回目は
『夏の疲れを癒やす』ことです。
秋の養生は
『冬への準備』です。
これから迎える寒い季節に負けない体を
つくることが秋の養生で、まずは夏の疲
れを癒やすことから始まります。
夏に受けたダメージ…
夏の邪といえば“暑邪”“湿邪”と忘れてはな
らないのが“冷え”です。
秋になり外気はひんやりしてきますが、夏
に受けた暑邪の影響が強いと体の内側に熱
が潜んでいることがあります。
その影響は情緒の不安定や不眠、微熱など
を引き起こします。
湿邪の影響が強いと痰湿としてこれも体の
内側に溜っています。
同じく情緒の不安定、他にも食欲不振や倦
怠感などに繋がります。
クーラーや冷製食品の摂り過ぎなどで冷え
ているとやはり倦怠感や肌のくすみなどが
現れやすくなります。
これといった症状がなくとも、疲れを残し
たままですと冬に備えた体は作れません。
また、冬がきわまった頃の不調に繋がります。
まずは“夏の疲れを癒やす”ことから始めましょう。
次回は『秋に受けやすい影響』についてです。
2018-09-13 12:32:32
秋のお話 1
やっと暑さも落ち着いてきて、少し秋を感じられる
ようになりましたでしょうか?
「もう秋ですよ!秋の養生をしましょうね」と声をか
けるのを躊躇してしまうような残暑でしたね(笑)
台風の後は、秋の虫の声も涼しげに聞こえてくるよ
うになりました。
そろそろ秋の養生を!
夏は…
開放的で羽目を外すようなワクワク高ぶった活動的な
季節でした。
秋は…
夏の動きが落ち着き、夏に成長したものが成熟を迎え
ています。
秋は、心もからだも落ち着いてくる季節です。
夏にあふれていた陽気がしずまり、陰の気がふえてき
ます。
養生のポイントは、その季節の自然に合わせることです。
心を穏やかにゆったりと、からだもせかせかせずにゆった
り過ごしましょう。
まずは「夏の疲れを癒やす」ことです。
次回は『夏の疲れを癒やす』お話です。
2018-09-11 11:17:09
秋へ持ち越してしまった不調
今年の夏は猛暑で、すでに体調を崩して
しまった方も多いかと思います。
なんとか夏をしのいでも、秋になって体調
が思わしくないという方もまた多いのでは
ないでしょうか?
夏に受けた熱が体の内に隠れて残っているこ
とがあります。
この内に隠れた熱が不調の原因となります。
秋になる少し涼しくなったのに、口が渇く、
動悸がする、そわそわと落ち着かない、だるい、
じんましんなどの症状、
また夕方に具合が悪くなる、熱っぽくなるなど
夕方の症状の悪化もこの時期の不調の特徴です。
気になる症状がある方、夏にがんばり過ぎたなと
感じている方はぜひ1度ご相談ください。
2018-09-07 10:53:13
陰の時間の睡眠
夜にしっかり眠っていますか?
東洋医学には“陰陽”という考え方があります。
“森羅万象全てものは陰と陽の対立した関係に
ある”と捉えるものです。
陰と陽は対立し、互いに必要とし、影響を与え
あいます。
昼と夜も陰陽の関係の一つです。
その観念から、夜が陰の時間となります。
陰の時間に陰のものは作られます。
それが“血”です。
血には、滋養・滋潤・安神(精神の安定)と
いったはたらきがあります。
血が不足すると、養えない、潤せない、精神が
落ち着かないということになります。
陰の時間にしっかり睡眠をとることは、心身を
健康に保つために大切なことです。
肉体的にさまざまな不調を訴えられる方も、まずは
うまく眠れるようにお手伝いをするだけで、その不調
の改善が見られてくることが多くあります。
うまく眠れないことが大きな不調でありストレスとな
っている方が多いとも言えます。
陰の時間に睡眠をとらないことは、うまく睡眠をとれ
なくなることにも繋がっていきます。
陰の時間にはしっかり眠るようにしましょう。
2018-09-03 09:55:22
長い間抱えていた不調
ご相談いただくお客さま、ご相談内容はさまざまです。
数日で楽になる方、2回目のご相談の時には楽になった
とおっしゃってくださる方も居られます。
一方であまり変化がない、感じられない方や少し楽にな
ったかと思うとまたすぐ悪くなる方もいらっしゃいます。
「なかなか良くならない…」
「全く変わらない…」
不安になり、どうしようもない気持ちになり、辛い方も
いらっしゃいます。
例えば、脾虚の方。
病気というのではないがしんどい、食事をうまく食べられない。
思うように動けない。
長い間そんな不調の状態が続くと血虚が起こります。
血虚は精神不和を起こし不安感が出てきます。
そうすると気の巡りも悪くなります。
気滞です。
気の巡りが悪いと肝の働きが悪くなり、ますます脾を痛めます。
脾虚で血を作り出せないので、エネルギー不足(気虚)も起こっ
ています。
血虚・気滞・気虚は瘀血をうみます。
血行不良です。
瘀血は各蔵や組織の栄養失調につながり、働きは低下します。
冷えは瘀血をうみますし、痛みもうみます。
瘀血もまた冷えをうみ、痛みをうみます。
脾虚という一つの弱点から心身全体に影響を及ぼし、その影響
がまたお互いに影響し合います。
悪循環です。
こうなるともう何が悪いのか、どうしたら良いのかわからなく
なってきますよね?
検査をしても異常は見つからない、これだと簡単に言い表せる
原因もない、そういったはっきりしないことがますます不安に
させます。
体のつらさは気持ちを滅入らせます。
そのことがまた免疫力の低下にもなりますます悪循環となります。
悪いことばかり書きましたが、心身は各部分が単独で存在し働い
ているのではないからです。
悪い影響もあれば、もちろん良い影響もあります。
どこの負担をまずとってあげるのがいいのかは、人それぞれですが、
どこかを良い方向へ向けてあげると他の部分も良い影響を受けます。
ご相談後すぐ、2回目のご相談には楽になるとは言えません。
どれくらいかかるのかも人それぞれですが、ゆっくりでも良い方向に
も向かうはずです。
長く不調が続くと、こころが苦しくなったり、少し良くなっても、季節
などその時の環境の影響で状態が悪くなることもあるでしょう。
少し楽になってから再び悪くなるととても落ち込みます。
今まで以上に辛く感じることもあるかもしれません。
でもそれは体が少し楽な状態を受け入れたからかもしれませんよ。
今までは「この程度は普通」と感じていたことを、少しほんの少し楽に
なった体が、今までよりも敏感に感じ取っているからかもしれません。
気づかないくらいほんの少しずつ良い変化をしているのかもしれません。
そして、からだもこころも環境もいつも同じではありません。
たえず変化しているものです。
不調が長くなればなるほど焦りも出ます、不安も強くなりますが、長い
間をかけて出てきた不調です。
ゆっくり向き合っていきませんか?
2018-08-31 10:36:32